囚人には、異常にキャラクリエイトに凝っていた時期がありました。
大学時代、先輩の家でPS3の戦国無双を遊んでいた時のこと。
「エディット武将」なる、自分の好みの顔のパーツを選んでオリジナルの武将を作れるモードがありました。
男女どちらのキャラも作れるので、一般的にはイケメン武将を作って俺TUEEEしたり、自分好みの美女武将を作ってムフフな遊びをするモードです。
しかし囚人がハマったのは「ちょうど現実にいそうなブス武将」を作ることでした。
高校時代相撲をやっていた浅黒い小太りOL、希望を持って上京したものの少し歌が上手い程度なのでストリートライブに人が集まらないシンガーソングライター、やりたいことや将来の夢がないのでとりあえず楽な道を選んだピ●サロ嬢 などキャラの背景・パーソナリティに沿ったパーツを選んで武将を作る遊びです。
それぞれに脇賀丸(わきがまる)、悶楼(もんろー)、鎌切姫(かまきりひめ)などと雑な名前を付けて、戦に送り出します。
最初はふざけて作っていたのですが、戦に出た彼女たちが活き活きと敵兵を薙ぎ倒していく姿を見ていたら徐々に愛着が湧いてきて、
気づいたら理想の美女武将よりも脇賀丸の方が圧倒的に成長して強キャラになっていました。
その後も、1年で解散しそうな地下アイドル5人組グループを全員作るなど、無双よりもキャラクリエイトで遊ぶ時間の方が圧倒的に伸びていきました。
ある日には夜中ずっとキャラクリエイトをしていて、気づいたら朝日が昇っていました。
そんな遊びの延長で、Miiでも脇賀丸・悶楼・鎌切姫を作って遊ぼうということになり、
それぞれ実在する人物かのように似たパーツを一つ一つ吟味してキャラクリエイトしました。
スマブラのMiiファイターとして作った彼女らをCPU同士で乱闘させ、誰が生き残るかを肴に酒を飲む夜が始まったのは言うまでもありません。
こんな遊びに夜ごと付き合ってくれた先輩にも感謝していますし、ルッキズム・コンプライアンスに寛容だった時代にも感謝が尽きません。
(囚人)
●わくわく刑務作業室Xアカウント
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