鮎竿の選択 8.5m超軽量極軟調子ロッドの比較 フィッシングショー大阪2023
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2023年の鮎竿新製品で開発コンセプトが近く、同じフィールドの日高川龍神地区でテストを繰り返した鮎竿がシマノさんとがまかつさんから発売されます。
8.5m超軽量極軟調子のロッドでシマノさんの「スペシャル競FWライトスティンガー85H2.0」とがまかつさんの「がま鮎競技GTI・Ⅱ硬中硬8.5」の2本です。
ダイワさんで近いコンセプトのロッドといえば、2021年発売の「銀影競技ZD(ゼロドライブ)85」になります。
この3本の鮎竿をフィッシングショー大阪で実際に見て触れてきましたので、そのインプレッションをまとめております。
スペックや開発の狙いはカタログやホームページをご参考にして頂ければと思います。
※動画の中の見た目や触っての印象は私の主観で実釣に使用しておりません。もしご購入を考えられている方は釣具店の展示受注会などで実際に触って説明を受けて頂ければと思います。
「やわらかめの竿は釣れる」
2020~2022年の私の動画で最も出番の多かった竿はダイワさんの「リバーラウンダー80M」で、この竿の硬さは中硬硬(強)で胴調子となり私の持っている竿の中で最もやわらかい竿となります。
オトリにやさしく、大路次川、安曇川廣瀬、安曇川朽木本流・支流(針畑川・北川)、有田川粟生・花園・支流四村川などの河川で使用し竿の選択に迷ったらこの竿を使用しており私の釣果を支えてくれた一竿です。
やわらかめの竿はオトリに優しく底波に入りやすく厳しい条件下でも安定した釣果に結び付くのではないかと思います。
この竿の弱点は285gと重いことです。ただし重心が手元側にあり伸ばしても8mで持ち重り感は使用している中ではあまり感じませんでした。渓流魚の本流竿やライトコロガシなどもできる多用途性に魅かれて購入しました。
3社の8.5m超軽量極軟調子の竿はただやわらかいだけではなく、やわらかさと操作性の両立に各社の個性が光っていると思います。
ダイワさんの「銀影競技ZD(ゼロドライブ)85」(自重167g・2021年発売)は「操りつつ自然な泳ぎと絶妙の演出を生む軟らかさ」とカタログに記載されており、細いチューブラー穂先(先径1.4mm)と高弾性のZ-SVFカーボンを使用し全身ソリッドの様な極軟胴調子でもオトリをナチュラルに操れる絶妙のバランスとも記載されております。
鮎テスターは岡崎孝さんです。
見た感じは、高級感と斬新さが共存したダイワさんらしい割り切ったデザインです。
触って軽く振ってみた感じはまさに全身ソリッドのように滑らかにしなります。負荷がかかっていないときは高弾性カーボンのおかげで穂先までピント張りがあります。
元竿の最上部は径が小さく、竿全体を細くすることで極軟胴調子に仕上げているのが分かります。3本の中で最も細いロッドのイメージでした。
シマノさんの「スペシャル競FWライトスティンガー85H2.0」(自重173g)は「柔らかくてもシャキッとした操作感を実現」とカタログに記載されており、7本継ぎでよりしなやかに仕上げながらも細いチューブラー穂先(先径1.4mm)と高強度素材のスパイラルXコアで操作性も確保し相反する要素をバランスよく仕上げています。
鮎テスターは日高川がホームグランドの鈴木一平さんです。
見た感じはモノトーンの河原で映える「競ブルー」にシルバーのグリップでシンプルな中でも高級感が漂う作りです。
触って軽く振ってみた感じはシャキッとしてブレない、まさにスティンガー(鋭利な棘)。硬さ表記はH2.0とシマノさんの竿の中で最も軟らかい設定。H3.0で急瀬、H2.75で早瀬からするとH2.0は硬中硬から中硬ではないかと思います。他の2本と違いこの竿のみ7本継ぎで継ぎ目が少ない分よりしなやかになります。
この竿のポテンシャルは軽く振ってみただけでは想像できず、実際に使ってみないと分からずポテンシャルは未知数です。
がまかつさんの「がま鮎競技GTI・Ⅱ硬中硬8.5」(自重190g)は「個性的(やわらかさ)かつ扱いやすい調子へ」とカタログに記載されており、テクノチタントップソリッドに高強度高弾性素材のM40Xを使用し、特徴は対応鮎サイズを拡大し様々な状況に幅広く対応できるとも記載されております。
鮎テスターは日高川がホームグランドの廣岡保貴さんです。
見た感じは、がまかつさん特有の和竿の趣と元竿の現代的なデザインが融合した、伝統的な良さに魅かれる方と新しさを求める方の両方の要望を満たしている仕上がりです。
触って軽く振ってみた感じはがまかつさんらしい滑らかに良くしなることが分かります。
がまかつさんにはさらにひとランク上のダンシングマスター8.5Mがありこちらは自重169gとがまかつさんの8.5mのロッドでは最軽量になります。
3社の鮎竿の8.5m超軽量極軟調子ロッドは、3社とも個性が光りシビアな状況でこそ答えを出してくれるロッドで是非一本手に入れたい名竿です。
3本ともに負荷が掛かっていない時はシャキッとした張りがあり、負荷が掛かるとしなやかに曲がり込む相反する要素を旨く調和させて仕上げられています。
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