撮影地の大子町(だいごまち)は茨城県の北のはずれに位置する、人口1万4千人ほどの田舎町だ。
リンゴやお茶やお米などの特産品が知られているが、どちらかといえば第一次産業よりも観光で成り立っている町と言えるだろう。
街のはずれには男体山や篭岩など、標高は低いながらも険峻な岩山がそびえ、鮎釣りで知られている久慈川という清流が町を貫流している。 日本三大名瀑の一つに数えられている「袋田の滝」もある。温泉も湧いている。
でも、どちらかといえば地味なイメージの観光地だ。おそらく県外にお住いの方は、町の名前すら知らない人が多いのではないか。
そんな大子町だが、個人的には大のお気に入りで、ドライブでしばしば足を運ぶ。田舎町らしいしっとりとした趣や、斜陽の町(←失礼)らしい昭和のイメージがそこかしこに残っていて、それらが僕の旅心をくすぐるのだ。

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