エギングで狙うアオリイカの生態

1年で一生を終えるアオリイカは生態を知る事で、釣果にグッと近づけます。
そのアオリイカの生態について解説していきましょう。



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アオリイカの一生について

アオリイカは卵から孵化すると1年の命しかありません。
短い1年で住みつく場所を変え、大きく成長します。

そんなアオリイカの一生について説明します。

卵から孵化する時期

親のアオリイカが藻場に産卵するのが早いもので3月、遅いもので6月といわれています。
その卵は約30日で孵化します。
4月~7月に孵化するのです。
卵のあった藻の周りでしばらく過ごします。

つまり、藻が多い海域ほど多くのアオリイカが卵を生み、そして多く孵化するわけです。
アオリイカの産卵場が多い場所は、そのままアオリイカが多く釣れる場所であることがわかります。

成長期

アオリイカの成長期は一般的に秋です。

100g以上になったアオリイカは孵化した場所の周辺の湾内などの穏やかな海域で盛んに餌を求めて追いかけます。

この時期が9月~11月といわれています。

冬場の安定期

冬場の水温低下を迎えると、安定期に入ったアオリイカ達は、水温の高い沖合の深場へ移動し始めます。

大体12月~2月、3月中旬くらいまででアオリイカの一番釣りづらい時期と言えます。
岸寄りにはエサとなる小魚も減り、アオリイカの数も激減します。

繁殖期

3月下旬から産卵を迎えたアオリイカは藻場を求めて岸に近づいてきます。
時期的には5月いっぱい位までです。

このメスたちを追って、大型のオスも岸近くに近寄って来るのです。
中型500g前後までしか成長しないメスに比べ、オスは2kgから3kg、最大では5kgオーバーまで成長します。
アオリイカが藻イカと呼ばれるのも、この習性からです。

アオリイカ釣りの四季

アオリイカは釣れる時期と釣れない時期がはっきりしています。
釣れない時期にいくら頑張っても空回りになってしまいます。

釣れる時期にしっかり釣る為に、釣れない時期は充電期間や、別の釣りをするのも重要なポイントですね。

水温の高い海域では3月中旬から、水温の低い海域でも4月中旬から春イカは始まります。
水温の目安は20℃超えです。
産卵の為に接岸したメスを追って、大型のオスが釣れる最高の時期です。

狙い目は藻場です。藻さえあれば、どんな場所でも可能性大です。
ゴールデンウィーク前後にピークを迎え、6月の声を聴くと春のアオリイカ釣りは終わります。

6月~8月は産卵を終えたアオリイカは生涯を終えます。
産卵の遅れた個体や、早期孵化した子イカがこの時期の狙い目です。

暑い夏になり、エギンガーの数は一気に激減します。
特に6月は狙い目と行ってもいい季節です。
7月8月はほぼ釣りには向かない時期です。

9月~11月は、春に孵化した子イカたちが成長し、元気よくエギを抱きに来る季節です。

春に沢山あった藻場もめっきり減っていますが、子イカたちは元々の藻場の周辺にいます。このことを覚えておけば、おのずとポイントは絞られますね。

サイズが100g~300gとまだまだ小型ですが、一番釣りやすい時期と言えます。

12月~2月は水温の低下と共に、アオリイカは深場に移動していきます。
水温の目安は20℃を切るくらいと思ってください。

温かかった水温が下がって来ると、春の20℃よりは冷たく感じると思います。
12月いっぱいは何とか釣れますが、1月2月は黒潮の影響を受ける、水温の高い海域のみの釣りとなります。

アオリイカのつきやすい場所

アオリイカは別名藻イカと呼ばれるように、集まって来るのは藻場です。
つまり藻さえあれば何処でもポイントになりえるのです。
順に説明しましょう。

藻場

藻が伸び始めるのは春です。
早い海域で3月下旬からで、5月も中旬になると一面藻だらけという海域もあります。
春に藻場を見つけておくのが、アオリイカの攻略の近道です。

砂底でも、岩場でも、そして深くても浅くても藻は生えるところに生えます。
サーフでも藻があればアオリイカはいるのです。
このことをよく頭に入れておきましょう。

そして秋になり、藻がなくなっても、元々の藻場周辺には子イカがいると思ってください。
子イカある一定に成長するまでは孵化した場所から、そんなに遠くには行かないという事です。

堤防や港

堤防や港はエギングにとって絶好のポイントですが、釣り人が自分しかいなくて、墨跡もないとなると何処で釣ったらいいのか?と困ってしまいます。

この場合は、海底がカケアガリになっている場所が本命です。
カケアガリは小魚が多くいます。
当然アオリイカもいます。
そして船が係留されていたり、イケスを止めるロープなどが伸びていたら、船やロープの際を狙いましょう。

小魚が船の下、ロープの下に隠れています。
これを狙ってアオリイカが潜んでいるのです。

磯場

磯場は年中藻場があります。
特に湾内の穏やかな磯場には多くあります。
最近は堤防や岸壁が釣り荒れているため、地磯が人気になっています。

水深7m~10m位の干潮時に底がうっすら見える場所が狙い目で、アオリイカもそういう場所にいます。
外洋向けは、波が荒い為、大型が付きやすく春の狙い場所です。

サーフ

投げ釣りをするようなサーフですが、こんな場所で?というような場所でもアオリイカが釣れます。

波打ち際に小魚を追ってスズキが来るように、アオリイカも近寄って来ます。
専門に狙う場所ではないですが、サーフもポイントになることを思えておきましょう。

まとめ

アオリイカの生態と生息場所はわかりましたか。
とにかく基本は藻場です。

春にしっかり藻場を見つけておけば、毎年春と秋のポイントとなりえます。
また丘から狙える場所に藻がある場所は、沖合にもあります。

船やボート、カヤックの場合はこれを目安にすればいい釣果に巡り会えます。
アオリイカ釣りの鍵を握るのは藻場です。



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